「共謀罪」とは何か?

いわゆる共謀罪である「テロ等準備罪」を新設する法案をめぐり、まもなく衆議院で審議入りするようです。「共謀罪」というのは一体何なのかを考えてみます。

まず、「共謀」とはどのような意味があるのでしょうか。調べてみると…

《名・ス他》共同で(悪事を)たくらむこと。

とあります。

「2人以上で何か犯罪をやろうと計画すること」を「共謀」と言います。

「共謀罪」とは

一人が犯罪で捕まったら、犯罪を実行しなくとも計画したもう一人も捕まるということです。

法務省ではこのような文言を掲載しています。
法務省:「組織的な犯罪の共謀罪」に対する御懸念について

ざっくりわかりやすく言えば
「何らかの犯罪が起こる前に、犯罪を計画した団体を逮捕できるようにする」
ということです。1990年代のオウム真理教の起こした一連の事件のときにも時折この言葉、耳にしたことがあると思います。

ただこれには問題があって、
「警察などの捜査機関による恣意的な運用によって、市民運動や労働組合などによる反政府的なデモなどの運動の弾圧に利用されるおそれがある」
ということが懸念されています。

「共謀罪」が成立するのは

ちょっとした悪口では捕まえられることはありません。

死刑,無期又は長期4年以上の懲役又は禁錮に当たる重大な犯罪に限定されています。

そして共謀とあるので一人で計画するなどの単独犯では適用されません。

なぜ今、「共謀罪」なのか

2020年の東京オリンピックに向けて、世界中から色々な人々が来るので、テロが発生したときに未然に防ぐ目的はあるようです。

もう一つ、
2000年11月に国連総会で、効果的に国際的な組織犯罪を防止し戦うために協力する事を目的とする「国際組織犯罪防止条約」が採択され、これは昨年9月に発行されたから、日本としても早く加入したいというのもあるようです。「条約」というのは国と国、国際機関などの約束のことで、条約だけでは国内で通用しないので同じ内容のものを法律として作る必要があります。

組織的な犯罪の共謀罪に関するQ&A

日本の現行法上の罰則には、組織的な犯罪集団が関与するような重大な犯罪の共謀行為を処罰する罪が無いのです。だからこそ新設したいというのがあるようです。

「共謀罪」の問題点

しかしこの「共謀罪」にも問題があります。

1, 市民や労働者による自由な表現活動や政府への批判がしにくくなる。
2, 怪しいと思ったらずっと付きまとわれるのではという不安が出てくる。
3, 共謀罪を成立させるには、密告や盗聴などの犯罪行為が必要になる。

日本の場合はそうでなくとも他人を極度に気にする、最後まで果てしなく追い詰める、強いものに異様に従順という国民性があります。

大日本帝国時代の「治安維持法」と同じように最初は共産党の取り締まりから始まった法律が、後にだんだん範囲が広がり社会主義運動や労働運動はもちろん,思想,学問,言論,表現など一切の自由への過酷な弾圧の法的根拠として,処断者は数万人にも及んだという過去の苦い出来事もあります。

日弁連は共謀罪に反対します(共謀罪法案対策本部)
安倍首相が「共謀罪」で駆逐したい本当のターゲット – iRONNA
共謀罪とは何が罪になり、誰が対象になるのかを調べたまとめ

この記事を元に色々検索したり、この国の社会のことを考えたり、一人ひとりが考えるたたき台になればと思います。

ツイートツイート

ABOUTこの記事をかいた人

KYO*laboの編集部です。日々色々なネタ、時には社会派、ときには面白いネタやエロなどノンジャンルで探しつつ、このサイトの運営をしています。http://www.kyo-labo.com (kyolabo@gmail.com)