[ニュースの現場] ひきこもり大学とは何なのか?

4月18日に三田市まちづくり協働センターで行われた「ひきこもり大学in丹波 農学部」には多数の人が来ていました。

マスコミでは「中高年のひきこもりやニートが増えている」という報道が賑わせていて、「働かない人」や「働く気のない人」と言ったマイナスイメージを持たせていますが、実は本人だけの問題ではなくこの国の社会構造や行政のあり方、社会保障、家族やセクシャルマイノリティの問題まで複雑に絡み合ってるのではないか、ということで当事者やその親御さん、そして支援者の方まで集まって「声を出していこう、仲間を作っていこう」と始まったのがひきこもり大学というものです。

最初は東京だけで行われていましたが、散発的に全国各地で行われるようになり、あらゆる学部もできてきてまさに「総合大学」といった様相を見せています。試験といったものは無く誰で大学に入れます。

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話を戻しまして、三田市で行われたひきこもり大学の話題に。大阪市内からJR宝塚線の快速で約40分の場所にも関わらず50人以上の参加者がきていました。今回のテーマは「農学部」、農業がテーマということで、ファシリテーターにNPO法人わかもの国際支援協会の横山さん、地元でNPOをされているNPO法人みんなの未来かいたく団(みんたく団)の代表理事の方、NPO法人「結」の代表の方がお話をされていました。

今、農村の高齢化のために各地で問題になっている耕作放棄地の再生をひきこもり状態の人たちでやっていく試みや、農業を通しての居場所づくりや地域の人々との関わり、どのように収益を出していくかなど深いところまで話し合いが進められました。

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その後は参加者のグループディスカッションがあり、農業の可能性を前向きに捉える意見や、その一方で体力や費用面の問題から農業というのは難しいという意見まで双方あって、テーマから逸れたものまで色々と多様な意見がシェアされました。この辺も良い意味でひきこもり大学らしいです。

セクシャルマイノリティの問題でも社会における「自分らしいあり方、生き方」というのを文末に言いましたが、ひきこもりやニートの問題も結局は全く同じではないものの「自分らしいあり方、生き方」のように感じます。日本という社会構造に上手く組み込まれなかった人たちが、頼りっぱなしでは無く自分たちで仲間を作ってどのようにして生きていくか。本当の福祉とか支援というものはこの辺にヒントが有るのかもしれません。

NPO法人わかもの国際支援協会
NPO法人みんなの未来をかいたく団(みんたく団)
NPO法人「結」

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