[日々の備え] エボラ出血熱とは何か?

世界的に流行しつつあるエボラ出血熱。まだ日本では感染者は出てませんが、アメリカのNYCで感染者が出たということで危機感を持っています。国連がエボラ出血熱に対して「いままでのところは我々の完敗だ」「あと60日間で対処できなければ感染は止まらない」「そうなったら人類は未曾有の危機に直面する」などコメントを出しているこの感染症。国際社会も本腰を入れて力を入れ始めています。どんな病気で、もし罹った場合にどのように対処すればいいのだろうか。

リベリア滞在の男性 エボラウイルス検出されず 10月28日 5時42分(NHKニュースより)

羽田空港に到着し発熱の症状が確認された男性について、厚生労働省はエボラウイルスを含めて何らかの病気に感染していないか詳しい検査を行った結果、エボラウイルスは検出されなかったということです。

エボラ出血熱とは何か?

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エボラ出血熱は、エボラウイルス(写真)による感染症で、感染すると、2~21日(通常は7~10日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状が出てきます。その後、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状が現れます。

エボラウイルスにどのように感染するのか

エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された注射針などの物質に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。

医療従事者や患者の家族や近親者、埋葬時の儀式の一環として遺体に直接触れる参列者はWHO(世界保健機関)は、流行地でエボラ出血熱に感染するリスクが高い集団としています。

エボラ出血熱に罹った場合どうすればいいですか

今のところは日本国内にはエボラウイルスは入っていないので、アフリカなどの流行地から帰国した場合に水際対策として、空港や港で検疫所に申告し、症状があれば指定医療機関に運ばれるようにはなります。症状がなくても、ウイルスの最長潜伏期間の21日間は体温など健康状態を朝夕2回、検疫所に報告する義務があります。

感染者が発生した場合でも、患者を治療する全国に45ある指定医療機関で受け入れ態勢の準備が進められています。その他の総合病院でも受け入れの訓練を行っているようです。

エボラ熱、備える国内45指定病院 配置や役割分担訓練(朝日新聞デジタルより)
エボラ出血熱に関するワークショップを開催しました(東京都立墨東病院)

こうした対策にも「すり抜け」の恐れがあって、検疫所で申告せずに感染者が入国することもあります。発症した患者が最寄りの医療機関を受診した際、確実に把握することが求められますが、日本国内で発症事例が無いこと、発症初期は微熱しか出ないこともあり、インフルエンザなどに似ていることから診断は熟練した医師でもなかなか難しいとのことです。

エボラ出血熱になった場合どのような治療が行われるか

今現在、エボラ出血熱に対するワクチンや特異的な治療法はないため、患者の症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。

もし微熱が出て感染が疑われる場合は病院に行くことを促されますが、症例が日本国内でないため、かかりつけの病院や診療所では対応が難しい場合が多く、診断やその場所からの感染が問題になりそうです。「早めに病院に行く」とはいえど、どの病院に行けばいいのか分からなくなり、たらいまわしになる可能性もあります。その間に感染が広がってしまうことも考えられるので国が法整備や体制など整える必要もありそうです。

一つだけ言えることですが、もし感染者が日本国内で発生しても、パニックになることの無いよう、慌てずに前持って知識だけでも持っておきましょう。

エボラ出血熱に関するQ&A(厚生労働省公式サイトより)

エボラ出血熱とは(国立感染症研究所公式サイト)
エボラ出血熱(国境なき医師団公式サイトより)

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