[日々の備え] 放射線について知る

2011年3月11日の東日本大震災により、東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生して、放射性物質が大量に発電所の外に放出されてしまいました。今でも収束作業が作業員によって懸命に続けられていますが進んでいないようです。(こちらは作業員の管理体制に大きな問題があるのですが)

そこで放射線の単位のベクレルやシーベルトという言葉が出てくるようになりましたがここで少し整理をしたいと思います。他の地区でも川内や高浜の原発の再稼動が言われていますがそれで事故が起これば同じような状況を辿ってしまうわけで人事ではありません。

まず、放射線、放射性物質、放射能という言葉もややこしいのですが、整理しておきます。

放射線」・・・放射性物質から出されるエネルギーのこと
放射性物質」・・放射線を出す物質のこと
放射能」・・・放射線を出す能力(量)のこと

で、よく言われる「ベクレル」と「シーベルト」というのもついでに整理しておきます。

ベクレル(Bq)」・・・放射性物質が放射線を出す能力(量)を表す単位
シーベルト(Sv)」・・・人の体が放射線を受けた時の影響を表す単位
(ミリシーベルトはシーベルトの千分の1)

※放射性物質には多くの種類があり、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるため、単に放射性物質の量が多いからといって、それだけで人体に与える影響が大きくなるとは限りませんが、できれば放射線に受けないほうが良いと言われています。

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(厚生労働省・資源エネルギー庁「原子力2005」より)

ミリシーベルト、マイクロシーベルトの違いが詳しく書かれています。
(1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルトです)
「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?放射線量計測単位のまとめ(Gigazine)

2011年3月15日11:00に発表された福島第一原発3号機付近の「400ミリシーベルト毎時」という数字はとんでもない数字であるか分かると思います。このような大量の放射線は人体に有害で死の危険もありますが、微量なら人体に影響はありません。ただ収束をしていない原発がある中で風向きで放射線量が高くなる可能性もあるのでパニックにはならなくとも、念のための注意も必要です。

福島県放射能測定マップ
福島県内ではまだ放射線量が多い状態が続いています。ニュースなどでも定期的に放射線量情報が出るぐらいです。除染してもなかなか0.23マイクロシーベルトにならない状況のようです。

国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠(東京都環境局)

では、もし原発が事故を起こして放射線から身をまもるには、どうすればいいのだろうか?

1. 放射線に近づかない
漏れた現場が近いほど放射線量が高くなります。また現場の風下の放射線量も高くなります。
2. 放射線から遮蔽(しゃへい)された場所にいる
放射性物質を身体に付着させたり、吸い込んだりしないようにするため、まず屋内にとどまり外にでないことが肝心だ。屋内にいる場合はドアや窓を閉め、換気扇やエアコンをとめて、外気を遮断すること。どうしても外に出ないといけない場合は、帽子をかぶるなど、肌を露出させない服装をした上で、鼻や口を湿らせたマスクやハンカチで覆う。ハンカチがなくても、トイレットペーパーを折りたたんで口にあてるといった方法もある。 服に放射性物質が付着した場合は、衣服を脱いで、ポリ袋に入れて口を縛っておく。
3. 時間の経過を待つ
最低で1~3週間ぐらいの食糧などの備蓄をしておく。

内部被曝に関しては、放射性物質の種類に合った薬を飲んだり、点滴したり治療が必要になります。例えば、ヨウ素の場合は安定ヨウ素剤、セシウムならプルシアンブルー、プルトニウムなどはキレート剤を飲むか点滴する。安定ヨウ素剤は自治体が備蓄、その他は治療薬は被曝医療が専門の放射線医学総合研究所などに備蓄されています。

まずは体の外から被曝する「外部被曝」を防ぐこと(上記参照)。ただ「内部被曝」という放射性物質を含んだ空気を吸い込んだり、汚染した物や手を口にしたりすることによって起こるので流通の状態によってどこの場所にいても起こる可能性があります。

この「内部被曝」は日常的に過剰に気にする必要もありませんが、念のために頭の片隅に置いておきましょう。安全だと自身で思うのであれば個人の自由なので別に食べるなとも言えません。この辺りは生産者の気持ちも分かるので複雑になります。一連の原発事故に関して本来は「食べて応援」なんてアホなこと言わずに国が補償をする必要があるのですけどね…。

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