「株主優待のタダ取り」とも言われる優待クロス(株主優待のクロス取引・つなぎ売り)ですが、5月は、そもそも決算月の上場企業が少ないため、必然的に株主優待を実施している企業も少なくなっています。
ただ、ドラッグストアチェーンなど、5月はお得感のある株主優待も多く、結局、2022年5月に優待クロスを実践した数は全部で5銘柄でした。
ちなみに、3月は全部で23銘柄、4月は1銘柄だけでしたので、5月は優待企業数が少ない割に実行できたと思います。
また、妻名義の口座の方でも、同じ5銘柄のうち4銘柄を優待クロスしていますので、合わせて延べ9銘柄行いました。
そこで今回は、この5月の優待クロスの具体的な取引内容についてお話ししたいと思います。
なお、優待クロスの概要について知りたい人は、以下の記事に書いていますので、参考にしてみてください↓



優待クロスを低コストで行うには、証券会社が設定している無料枠等を利用することが重要です。
僕のおすすめする証券会社は、以下の3社です↓
②松井証券
※詳しいサービス内容については、各証券会社のサイトをご覧ください。
5月に優待クロス(株主優待クロス取引)した銘柄
2022年5月に、私が優待クロスを行って株主優待の権利を獲得した銘柄は、次の5銘柄です。
- ツルハホールディングス(証券コード:3391)
- アスクル(証券コード:2678)
- クスリのアオキホールディングス(証券コード:3549)
- クリエイトSDホールディングス(証券コード:3148)
- コスモス薬品(証券コード:3349)
5銘柄のうち、4銘柄がドラッグストアチェーンを展開する企業で、どれも業績が好調です。
これらの主な株主優待の内容(権利獲得株数100株以上)は次の通りで、自社グループで使える商品券、及び割引券が多くなっています。
◎株主優待の主な内容
- ツルハホールディングス→100株以上で自社グループ商品券500円×5枚
- アスクル→100株以上で「LOHACO」割引クーポン券500円×4枚
- クスリのアオキホールディングス→100株以上で5%割引カード、又は地方名産品
- クリエイトSDホールディングス→100株以上で買物優待券500円(又はお米券)×3枚
- コスモス薬品→100株以上で買物優待券500円(又はお米券)×10枚
優待価値は約1,500円~5,000円程で、それなりに貰える金額のものを選びました。
また、現物の投資金額に対する利回りは平均約0.47%程度で、特別高いわけではないですが、近くに使える店舗がある地域ではお得感があると思います。
ただ、コスモス薬品やツルハホールディングスなどは、値がさ株と言われる比較的株価が高い銘柄のため、それなりの投資資金が必要にはなってきます。
では次に、これらの株主優待の利益額や利回りについて見てみましょう。
5月に優待クロスで獲得した株主優待の利益額・利回り
2022年5月に、僕が優待クロスを使って獲得した5銘柄の優待価値の合計は約13,000円(現物に対する利回り約0.47%)で、逆日歩・貸株料等の経費を差し引いた利益額は約7,700円(現物に対する利回り約0.28%)でした。
5月は、大半が自社商品券や割引クーポンなど、金券系の株主優待を獲得していますので、商品やサービスの提供といった優待に比べると、比較的、優待価値や利益額がハッキリしていると思います。
なお、やや複雑な話ですが、今年度は過去より保有している株式の大きな評価損(売却損)を計上し、株式投資の損益が全体で大幅にマイナスとなる予定ですので、この5月に優待クロスした銘柄の配当金の税金約3,500円が還付されることになります。

還付を受けるための確定申告が、なかなか大変なのですが…
ですので、今年に限っては、その分が追加でプラスの利益となる予定です。
また、妻の方の優待クロスを行って獲得した4銘柄の優待価値は約11,000円(現物に対する利回り約0.47%)で、逆日歩・貸株料等の経費を差し引いた利益額は約8,600円(現物に対する利回り約0.33%)でした。
よって、この5月に獲得した株主優待サービスによる夫婦合算の優待価値は約24,000円(13,000円+11,000円)となり、また、経費等を差し引いた利益額は約16,300円(7,700円+8,600円)でした。
妻の方が利益額が多くなっていますが、これは、配当金の税金還付(約3,500円分)が見込める僕の方の取引では、一般信用取引を利用した優待クロスを多く実行しているためで、これらの還付分を含めると僕の方が多くなります。
5月に優待クロスした銘柄の取引具体例
2022年5月末に、僕が優待クロスを行って株主優待の権利を獲得した5銘柄のうちの一つが、アスクル(証券コード:2678)です。
この銘柄の株主優待の内容は、5月末の権利付最終日に100株以上保有していると、ECサイトLOHACOの割引クーポン券2,000円分(500円×4枚)が貰えます。
僕も妻も、LOHACOで日頃から買い物をしているわけではありませんが、サイトの販売商品を見ると、結構買いたい商品もあったため、このアスクルの優待クロスを決めました。
一人当たり割引クーポン2,000円分ですが、妻の分と合わせると4,000円分になるため、それなりのお得感は感じます。
それでは、具体的に見てみましょう。
アスクル
アスクルは、Zホールディングス傘下のオフィス用品配達やECサイト「LOHACO」などを運営する、東証プライムに上場している企業です。
特に、LOHACOは、ポータルサイトYahoo(ヤフー)の1カテゴリーとして展開されていますので、知っている人や利用者も多いと思います。
なお、アスクルは、毎年5月末が決算日(権利確定日)ではなく、毎年5月20日が決算日となってます。
ほとんどの企業は決算月の月末に決算日を設定していますが、中には、このアスクルのように、20日締めで決算月の20日に設定したり、10日に設定したりする企業もあります。
株主優待の詳しい内容は、次の通りです↓
2022年は5月18日の権利付最終日時点で100株以上保有している株主に対し、LOHACOの割引クーポン券2,000円分(500円×4枚)が貰える株主優待の内容です。
実際の優待クロスの取引では、権利付最終日(2022年5月18日)後場の引け成りに、制度信用取引(売り建て)によるつなぎ売りを行いました↓
クロス取引を権利付最終日の寄り付きではなく引け成りで行った理由は、制度信用取引による逆日歩の金額の情報取集をギリギリまで行っていたためでした。
昼過ぎの時点で特に問題無いと判断して、引成注文でクロス取引を行い、翌日朝に現渡で決済しました。
実際の逆日歩の金額は100株で240円程だったようで、貸株料と合わせた経費も全部で257円程で済みました。
優待クロスの損益計算
今回のアスクルに対する優待クロスの損益計算は、上の表の通りです。
結果的には、現物取引の投資金額147,900円に対して+1,973円という利益(利回りは1.3%程)で、まずますといったところではないでしょうか。
また、妻の名義分の利益は、税金還付が未定のため+1,668円となり、夫婦合算すると約3,600円超の利益でした。
多少の手間もかかる優待クロスをして得られた利益が多いか少ないかは個人的主観によると思いますが、僕としてはいつものように、ただ銀行に預けておくよりは嬉しいということで、この銘柄も実行して良かったと感じています。
まとめ
今回は、2022年5月に優待クロスを行った5銘柄の具体的な名前や利益額、利回りなどをまとめ、また、そのうちの1銘柄の具体的な取引例や損益額なども書きました。
5月は、株主優待を実施する企業が少ない割に、それなりの利益額を狙った優待クロスができたので、ある程度満足していますが、一部取りこぼしもありました。
ですので、株主優待を実施している企業が多い6月では、5月以上にしっかりと計画を立てて優待クロスを実践していきたいと考えています。
なお、このブログは、管理人自らの知識と、各証券会社等のサイトで調べた情報や資料等を基に記述していますが、その内容の正確性について保証するものではありません。
これらの正確性を確認したい場合は、ご自身にて、各証券会社や証券取引所等のサイトをご覧いただいたり、また、それらに問い合わせするなどしてご確認ください。
また、投資判断についても、その情報の正確性をご確認いただき、自己責任にて行っていただきますよう、お願いいたします。

優待クロスを低コストで行うには、証券会社が設定している無料枠等を利用することが重要です。
僕のおすすめする証券会社は、以下の3社です↓
②松井証券
※詳しいサービス内容については、各証券会社のサイトをご覧ください。