ピカールでヘッドライトの黄ばみは取れる?失敗する?実証レビュー!

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ピカール・ヘッドライト・黄ばみ

ピカールヘッドライト黄ばみは取れるのか?失敗するのか?

僕が乗っている15年落ちの中古車(ステップワゴン)のヘッドライトの黄ばみが気になり、色々と調べると、研磨剤のピカール液(PiKAL液)を使うと黄ばみが取れるという話を知り、実際に試してみました。

容量にもよりますが、ホームセンター等でも販売されているピカールの値段は数百円と非常に安価なため、上手く行けば、とても安く済む話です。

カーショップなどの専門店で頼めば、料金が3千円程度~1万円以上はするというヘッドライトの黄ばみ取りですので、それが数百円で済めば得した気分にもなります。

そこで今回は、実際にピカールでヘッドライトの黄ばみは取れるのかについて、僕自身の実証レビューや、その失敗の可能性等についてもまとめましたので、ご覧ください。

目次

ピカール液とは

ピカール・ヘッドライト・黄ばみ裏面

ピカール液(PiKAL液)は、金属の表面を磨いて光沢を出すための優れた研磨剤として広く知られています。

その歴史は古く、日本の家庭や工業現場で長年愛用されてきました。

金属磨きに関しては非常に効果が高く、金属表面の汚れや酸化膜、さらには錆まで取り除き、驚くほどの光沢を与えることができます。

特徴としては、以下の通りです。

ピカール液の成分

まず、ピカール液の主成分は、微細な研磨剤と油性の基材、そして溶剤から成り立っています。

この組み合わせが、金属表面をなめらかにしつつ、光沢を出すために最適です。

研磨剤の粒子が金属表面の汚れや錆を削り取り、同時に油性の基材がその表面に薄い保護膜を形成します。

この保護膜が金属を空気中の酸素から守り、酸化や再錆びを防ぐ役割を果たしています。

特にステンレスやアルミニウム、真鍮などの金属で優れた効果を発揮し、これらの金属製品に対しては欠かせない存在です。

ピカール液の使用法

ピカール液の使用法は非常に簡単で、専門的な技術を持たなくても誰でも簡単に扱うことができます。

まず、適量の液を布やスポンジにとり、金属表面に塗布します。

その後、軽く磨くことで表面の酸化層や汚れが落ち、金属が元の輝きを取り戻します。

磨いた後は、清潔な布で残った液をきれいに拭き取り、仕上げます。

こうすることで、金属表面に光沢が出るだけでなく、ピカール液自体が表面に残りにくくなります。


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ピカール液の用途

ピカール液の最も大きな特徴は、その用途の多さにあります。

キッチンのステンレス製品や銅器の磨きはもちろん、日常生活で使うあらゆる金属製品に使用できるほか、趣味の世界でも活躍します。

例えば、楽器のメンテナンスでは、特に金管楽器の表面を磨くためにピカール液が使われることがあり、長年使い続けることで表面に生じる酸化を取り除き、美しい輝きを維持することができます。

また、自動車のクロームパーツやアルミホイールなど、車の外装のメンテナンスにも広く用いられ、金属部品をピカピカに仕上げるための信頼できるツールです。

ピカール液を使う時の注意点

しかし、ピカール液を使用する際には、いくつかの注意点があります。

まず、非常に強力な研磨力を持っているため、柔らかい金属やメッキ加工された表面には慎重に使用する必要があります。

強力な研磨によって、メッキの層が予想以上に削れてしまうリスクがあるためです。

また、ピカール液は金属専用のため、プラスチックやゴム製品に使用すると、これらの素材を傷める可能性があるため注意が必要です。

加えて、ピカール液は化学成分を含んでいるため、使用時には換気の良い場所で作業し、長時間使う場合はゴム手袋を着用するなどの安全対策を講じることが推奨されます。

また、ピカール液の保管についても注意が必要です。

揮発性の成分が含まれているため、使用後は必ず蓋をしっかりと閉め、直射日光の当たらない冷暗所に保管するのが望ましいです。

さらに、子供の手が届かない場所に置くことも安全のために大切です。

 

以上のように、ピカール液は金属表面を美しく保つための非常に便利で効果的なツールです。

適切に使用することで、家庭や工業のさまざまな金属製品に輝きを取り戻し、その耐久性を高めることができます。

しかし、その強力な研磨力と化学成分を考慮し、使用する際は注意深く作業し、環境や安全面にも配慮することが大切です。

ピカールでヘッドライトの黄ばみは取れるのか?実証レビュー

ピカールヘッドライト黄ばみ取り前※黄ばみ状態のヘッドライト

ピカールでヘッドライトの黄ばみは取れるのか?

実際にピカールを使って車のヘッドライトを磨いた僕自身の感想としては…

「黄ばみや汚れはかなり取れる!」という見解です。

では、僕自身がやった以下の手順を、それぞれ具体的に説明します。

  1. マジックリンでヘッドライト汚れをざっと落とす
  2. ピカール液でヘッドライトを数回磨く
  3. 乾いた布でヘッドライトをしっかり磨く

①マジックリンでヘッドライト汚れをざっと落とす

マジックリン

まず、家にあった家庭用のマジックリンをヘッドライトに吹き付けて、大まかな汚れを落とします。

マジックリンを吹き付けると、泡と一緒に黄ばみの汚れが出てきますので、それを確認したら、一度、水で洗い流します。

それを3回ほど繰り返して、あまり汚れも出なくなってきたので、そこでマジックリンでのヘッドライトの汚れ落としを終わりにします。

マジックリンを水で流した後に、乾いた布で拭いた後にヘッドライトの汚れを確認すると、ある程度は汚れが落ちているのを確認できましたが、まだ完全にきれいに落ちている感じでは、ありませんでした。

②ピカール液でヘッドライトを数回磨く

ボロ布

ヘッドライトの汚れをマジックリンでざっと落とした後、しばらく時間をおいて、いよいよ今度はピカール液での汚れ落としを行いました。

家にあった乾いた布の切れ端に、500円玉くらいの大きさのピカール液を垂らして、そのままヘッドライトを磨きます。

僕が乗っている車のヘッドライトは、比較的大きいため、このピカール液を使った研磨作業を3回ほど行いました。

汚れの度合いによって、ピカール液で磨く回数は違ってくると思いますので、そこは自分で判断して調整するといいでしょう。

③乾いた布でしっかり磨く

ピカールヘッドライト黄ばみ取り後※ピカールで磨いた後のヘッドライト

ピカール液でヘッドライトを磨いた後、最後に、未使用の乾いた布でしっかりと磨きました。

この時に、布を丸めて団子のような状態でしっかりと磨くことで、よりヘッドライトにツヤが出るように感じました。

この仕上げ作業を行った後に、ヘッドライトの最もきれいな状態を確認することができましたので、この工程もしっかりと忘れないようにするといいでしょう。

 

以上が、ピカールでヘッドライトの黄ばみは取った時の実証レビューですが、その車やヘッドライトの状態により、色々な事象が生じる可能性もありますので、同じように磨きを行う場合は自己責任でお願いします。

もし、ヘッドライトの汚れを落とすために、自分でピカール液を使って磨くことに不安を感じる場合は、迷わずにカーショップ店などの専門店に依頼するようにしてください。

ピカールでヘッドライトの黄ばみ取りに失敗する可能性

ピカール・ヘッドライト・黄ばみ・失敗

今回、僕自身は、ピカール液を使ったヘッドライトの黄ばみ取りに成功しましたが、失敗する可能性もあると思います。

その失敗について、具体的に考えてみましたので、ご覧ください。

ピカール液はもともと金属の表面を磨くために開発された研磨剤であり、非常に強力な成分を含んでいますので、金属には効果的に使えるものの、ヘッドライトのようなプラスチック製のパーツに使用すると、予期せぬトラブルを引き起こすことが多いのも事実です。

具体的に言うと、ヘッドライトのレンズは通常、ポリカーボネートと呼ばれる透明なプラスチック素材でできており、これは金属に比べてはるかに柔らかい性質を持っています。

ピカール液をこのような柔らかい素材に使用すると、表面に微細な傷がついてしまうことがあり、こうした傷がつくと、かえってレンズが曇ったり、透明感が失われたりして、見た目が悪くなるだけでなく、ヘッドライトの性能も低下する恐れがあります。

さらに、ヘッドライトには紫外線を防ぐための保護コーティングが施されていることが多いです。

このコーティングは、長期間にわたってレンズが劣化しないようにするためのものですが、ピカール液のような強力な研磨剤を使うと、このコーティングが剥がれてしまう可能性があります。

つまり、僕が乗っている15年落ちの中古車などであれば、とっくにコーティングも剥がれてているでしょうが、比較的年式の新しい車であれば、まだ残っている可能性もあるでしょう。

一度コーティングが剥がれてしまうと、ヘッドライトは紫外線にさらされやすくなり、再び黄ばみやすくなります。

短期間では一見きれいに見えるかもしれませんが、長期的にはさらに悪化してしまうリスクがあるのです。

また、ピカール液は金属の汚れや酸化を落とすための化学成分を含んでいますが、これらの成分がプラスチック表面に悪影響を与えることも考えられます。

金属には問題なく使えるこれらの成分が、プラスチックに対しては化学反応を引き起こし、変色や劣化を招くこともあり得ます。

特にプラスチック製のヘッドライトに使うと、黄ばみを取ろうとして逆に変色や曇りを悪化させてしまう可能性があるため、注意が必要です。

また、ピカールでの黄ばみ取りの別の失敗として考えられることは、ヘッドライト表面が不均一に削られてしまうことです。

ピカール液の強い研磨力が一部の箇所で強く作用しすぎると、ヘッドライトの表面が不均一に削れてしまい、結果的に滑らかさが失われてしまいます。

今回の僕の場合、ある程度均一にヘッドライトを磨いたつもりですが、場合によっては、特定の汚れが気になり、そこだけを磨きまくってしまうというケースもあり得るでしょう。

これにより、光がヘッドライト内でうまく拡散されず、夜間走行時の視認性に影響が出ることもあります。

特に夜間や雨天時には、ヘッドライトの性能が安全運転に直結するため、これが重大な問題となり得ます。

 

これらの理由から、ヘッドライトの黄ばみを取る際には、ピカール液のような金属専用の研磨剤ではなく、専用のヘッドライトクリーナーを使用する方が良いという意見もあると思います。

ヘッドライトクリーナーは数千円~とそれなりの値段はしますが、プラスチックに安全に使えるように設計されており、コーティングを傷つけずに黄ばみや酸化を効果的に除去することができます。

また、これらの製品には、再び黄ばみが発生しにくいように保護コーティングを施す機能が含まれている場合も多いため、長期的な保護も期待できます。

 

まとめると、ピカール液は強力すぎるため、ヘッドライトの黄ばみ取りに使用するのはリスクが高く、結果として黄ばみが悪化したり、表面が傷ついたりする可能性もあります。

もちろん、ピカールの値段は数百円ということで、安価でヘッドライトの黄ばみ取りができるというメリットもありますが、失敗の可能性というデメリットも知った上で、検討することをお勧めします。