節分の日に食べる恵方巻きは、その年の最も縁起がいい方角である「恵方」を向きながら食べると、幸運をもたらすと言われています。
では、2024年(令和6年)の恵方巻きは、どの方角を向いて食べるといいのでしょうか?
そこで今回は、恵方巻きの方角に関して、次のような点を調べてまとめましたので、ご覧ください。
目次
恵方巻きの方角は?2024年の方向と角度
2024年の恵方巻きの方角、つまり、今年の恵方(福をもたらすとされる方角)は「東北東」です。
正確に言うと「東北東のやや東」の方向です。
風水などで用いられる24方位で表すと、東北東は「甲(きのえ)」となり、北を0度として時計回りに数える方位角では、75度に位置します。
そして、恵方巻きを食べる時は、この東北東(やや東)の方向を向いて、次のように食べると幸運を引き寄せ、願い事が叶うと言われています。
- 恵方を向く…恵方巻きは「歳徳神」(その年の福徳を司る神様)がいるとされる恵方を向いて食べる
- 無言で食べる…運が逃げないように、黙って願い事を思い浮かべながら食べる
- 丸かぶりする…福を巻き込む意味を込めて、恵方巻きを切らずに一本丸ごと食べる
このように、今年も節分の日には、恵方を向きながら恵方巻きを食べて、福を引き寄せたいものですね。
恵方巻きの方角の決め方
恵方巻きを食べる時に向く方角の「恵方」の決め方については、歴史的な背景や文化的な伝統が深く関係しています。
恵方は、その年の福徳を司る歳徳神がいる方角を指し、十干(じっかん)に基づいて決定されます。
十干は古代中国の由来のもので、風水や暦に用いられる「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」の10の要素で構成されており、これらとよく知られている十二支(じゅうにし)を組み合わせて、一般的な干支が作られます。
十干には、それぞれ特定の方角が割り当てられていて、この方角が恵方として「東北東、西南西、南南東、北北西」の4種類に分けられます。
この恵方は、5年毎の周期で繰り返され「南南東」は他の方向と異なり、周期内で2回現れます。
また、これらの恵方は、以下の通り、西暦の1の位とも対応しています。
西暦の1の位の数字 | 恵方 |
2・7 | 北北西 |
4・9 | 東北東 |
0・5 | 西南西 |
1・3・6・8 | 南南東 |
このことから、2024年の恵方は、西暦の1の位が「4」なので「東北東」となることが分かります。
恵方巻きの方角の意味
恵方の方角一覧
恵方の方角は、日本の伝統的な陰陽五行説と、十干十二支の組み合わせなどによって決められます。
では、この恵方の方角一覧と方角の周期を見てみましょう。
恵方の方角は沢山あると思っている人も多いと思いますが、実際には「東北東・西南西・南南東・北北西」という4種類の方角が、5年周期で繰り返されているだけなのです。
以下が、各々の十干に割り当てられている方角の一覧表です。
十干の年 | 方角 | 方位角 |
甲(きのえ) | 東北東 | 75度 |
乙(きのと) | 西南西 | 255度 |
丙(ひのえ) | 南南東 | 165度 |
丁(ひのと) | 北北西 | 345度 |
戊(つちのえ) | 南南東 | 165度 |
己(つちのと) | 東北東 | 75度 |
庚(かのえ) | 西南西 | 255度 |
辛(かのと) | 南南東 | 165度 |
壬(みずのえ) | 北北西 | 345度 |
癸(みずのと) | 南南東 | 165度 |
そして、恵方の方角は、5年毎に一巡する周期が形成されています。
これにより、十干が10通りあって、方角が4つ(東北東、西南西、南南東、北北西)のため「南南東」だけが周期の中で2回登場します。
これにより、恵方の方角は「東北東」→「西南西」→「南南東」→「北北西」→「南南東」という順序で繰り返されます。
恵方の方角は、毎年、節分の日に向かって恵方巻きを食べる際に重要ですので、事前にその年の恵方を知っておいた方がいいでしょう。
恵方巻きの歴代の方角
恵方巻きの歴代の方角は、十干(じっかん)などに基づいて決定されています。
十干は10年周期であり、それぞれの年に対応する恵方があります。
以下は、2024年を基準点にして、その前後10年の恵方の一覧表です。
恵方巻きの方角アプリとは
恵方巻きの方角である「恵方」(福をもたらす方角)の方向を正確に知るためには、方位磁針(コンパス)やスマートフォンの方角アプリを使用すると便利です。
例えば、上の画像の「恵方巻きコンパス」のような恵方を教えてくれる方角アプリは、スマートフォンで利用できる、とても便利なツールです。
これらの恵方アプリが、節分の日にどの方角を向いて恵方巻きを食べるべきか、その方向を示してくれます。
以下は、恵方巻きの方角アプリについての一般的な情報です。
特徴と機能
恵方巻きの方角アプリ(以下、恵方アプリ)の多くは、スマホによるユーザーの位置情報を利用し、内蔵のコンパス機能(方位磁針)を使って、その年の恵方を自動的に表示します。
恵方アプリは通常、簡単な操作で方角を知ることができるように設計されていて、その多くは、無料でダウンロードおよび利用可能です。
恵方は毎年異なるため、恵方アプリは毎年更新されることが一般的です。
一部の恵方アプリでは、恵方巻きの歴史や食べ方のルール、関連する文化情報などが提供されることもあります。
利用方法
恵方巻きの方角アプリを利用するには「Google Play ストア」や「Apple App Store」などのアプリストアで「恵方巻き 方角」や「恵方 巻き 方位」などで検索し、気に入ったアプリをダウンロードします。
ダウンロードした恵方アプリに位置情報サービスの使用を許可し、正確な方角を表示させます。
恵方巻きを食べる時には、ダウンロード済みの恵方アプリを起動して、その年の恵方を確認します。
注意点
正確な方角を得るためには、位置情報サービスを有効にする必要があります。
恵方アプリをダウンロードする際は、レビューや評価、無料であることなどを確認し、信頼できる開発者のアプリを選ぶことが重要です。
恵方巻きの方角は?2024年の方向と決め方・意味・恵方アプリ|まとめ
2024年の恵方巻きの方角は「東北東(やや東)」で、風水での24方位では「甲(きのえ)」、方位角で75度です。
恵方巻きは、歳徳神がいるとされる「恵方」を向いて無言で丸かぶりしながら願い事を思い浮かべることで、幸運を招き願い事が叶うとされています。
恵方の決め方は、歴史的な背景や文化的な伝統に基づき、古代中国由来の十干(じっかん)に基づいて決定されます。
十干は「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」で構成され、十二支と組み合わせられ、恵方は「東北東、西南西、南南東、北北西」の4種類に分けられ、5年毎の周期で繰り返されます。
西暦の1の位と対応しており、2024年の恵方は「東北東」です。
恵方巻きの習慣は、福を招き、邪気を払う意味が込められており、文化的な意味として重要です。
また、恵方巻きの方角アプリは、位置情報サービスを利用してその年の恵方を示し、恵方巻きの文化的情報も提供することがあります。
利用方法は簡単で、アプリストアからダウンロードし、位置情報サービスを有効にして使用します。