恵方巻きとは?食べ方やルール、作り方、巻き方、具材、食べる日を解説

恵方巻きとは・食べ方・ルール・作り方

節分の日に食べる物と言えば「恵方巻き」です。

恵方巻きは、その年の縁起のいい方角である「恵方」を向きながら無言で食べることで、福をもたらすと言われています。

では、この恵方巻きとは、どんな由来や内容の風習なのでしょうか?

また、具体的な恵方巻きの食べ方作り方は、どうなっているのでしょうか?

そこで今回は、恵方巻きに関して、以下のような点について調べてまとめましたので、ご覧ください。

  • 恵方巻きとは
  • 恵方巻きの食べ方やルール
  • 恵方巻きを食べる日と時間帯
  • 恵方巻きの作り方や巻き方
  • 恵方巻きの具材と意味
  • 恵方巻きの大きさ
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目次

恵方巻きとは

恵方巻きとは

恵方巻きとは、節分の日に、その年の恵方(福をもたらす方角)を向きながら食べられる太巻き寿司です。

そもそも「節分」とは季節の変わり目を意味し、今年は2024年2月3日(土)が節分の日です。

この日、日本の多くの家庭や地域では、恵方を向いて、太巻き寿司を丸かじりして食べる習慣があり、これは幸運を呼び込むとされています。

恵方巻きは切らずに長いままで食べるのが一般的で、この際、話をせずに黙って食べることが大切です。

また、同時に願い事を思い浮かべながら食べると、願いが叶うとも言われています。

 

なお、恵方巻きの起源は、江戸時代の大阪(特に堺)に遡ると言われています。

当時は、商売繁盛や五穀豊穣を願う行事として始まりました。

現代では、節分の日に恵方巻きを食べる習慣は全国的に広まり、コンビニやスーパーマーケットでも独自の恵方巻きが販売されます。

恵方巻きの特徴は、具材が七種類入っていることが多く、これは七福神を象徴しているとされています。

毎年、恵方は変わりますが、これは干支や五行思想に基づいて決められており、特定の方角がその年の恵方とされます。

例えば、2024年の恵方は「東北東(やや東)」となっています。

恵方巻きは、日本の伝統的な文化や習慣を体験できる楽しいイベントの一つです。

恵方巻きの食べ方やルール

恵方巻き・食べ方・ルール

恵方巻きには、いくつかの独特の食べ方ルールがありますが、一般的なものについて説明します。

恵方を向いて食べる

恵方巻きを食べる際には、その年の「恵方」(吉方位)を向いて食べます。

恵方は毎年変わり、干支によって決まります。

例えば、昨年(2023年)の恵方は「南南東(やや南)」で、今年(2024年)は「東北東(やや東)」です。

無言で食べる

恵方巻きを食べる際には、無言で一本を丸ごと食べるのが一般的です。

その時に、願い事を思い浮かべながら静かに食べることで、その願いが叶うとされています。

丸ごと一本食べる

恵方巻きを切らずに、一本丸ごと食べます。

その理由はいくつかあり、運を切らないようにするため、良縁を切らないようにするため、一年の始まりを象徴するため等と言われています。

具材とサイズ

恵方巻きには、様々な具材が使われますが、一般的には「七福神」にちなんで、7種類の具材を使用することが良いとされています。

また、恵方巻きは、通常の巻き寿司よりも大きめに作られることが多いです。

一方、具体的な具材の種類に、厳密なルールはありませんが、縁起の良い具材が選ばれることが多いです。

 

恵方巻きを食べる習慣は、地域や家庭によって多少異なる場合がありますが、これは日本の文化を表す特別な食べ物であり、また、節分の日に多くの人々によって楽しまれています。

このような慣習に従って恵方巻きを食べることにより、健康や幸運を願うという意味が込められていて、また、家族や友人とのコミュニケーションを深める機会ともなり得ます。

恵方巻きを食べる日と時間帯

恵方巻き食べる日

恵方巻きを食べる日時間帯について説明します。

食べる日

毎年、恵方巻きを食べる日は、節分の日です。

節分は旧暦の新年を迎える前日にあたり、2024年は2月3日(土)で、この日、日本の多くの人々が恵方巻きを食べるでしょう。

この節分の日は、20世紀以降、ほとんどがその年の2月3日でしたが、2021年には、124年ぶりに2月2日となりました。

そして、その年から4年後の2025年も2月2日(日)となり、その後しばらくは、4年おきに節分の日が2月2日となります。

以下は、2021年~2035年までの節分の日の一覧表です。

日付(曜日)
2021年 2月2日(火)
2022年 2月3日(木)
2023年 2月3日(金)
2024年 2月3日(土)
2025年 2月2日(日)
2026年 2月3日(火)
2027年 2月3日(水)
2028年 2月3日(木)
2029年 2月2日(金)
2030年 2月3日(日)
2031年 2月3日(月)
2032年 2月3日(火)
2033年 2月2日(水)
2034年 2月3日(金)
2035年 2月3日(土)

食べる時間帯

恵方巻きを食べる際の具体的な時間帯は、一般的に夕食の時が多く、例えば「鬼は外!福は内!」と豆まきをした後に食べたりもします。

ただ、これには厳密なルールは無いため、地域や各家庭によって、朝食時や昼食時でも、おやつや間食時でも全く問題ありません。

一部の人々は、特に吉とされる時間帯に合わせて恵方巻きを食べることもありますが、これは一般的な慣習ではなく、より個人的な選択に基づくものです。

恵方巻きの作り方や巻き方

恵方巻き作り方

恵方巻きは、節分の日に食べられる日本の伝統的な太巻き寿司です。

具材は変わることがありますが、一般的には「七福神」にちなんで七種類の具材を使い、縁起の良い食べ物とされています。

ここでは、簡単な恵方巻きの作り方巻き方の一例をご紹介します。

材料(1本分)

  • 海苔(全型)…1枚
  • 具材…きゅうり、錦糸卵、海老、かんぴょう、椎茸、桜でんぶ、穴子、マグロ、サーモン等から、お好みの食材を7種類
  • 寿司飯…250g程度のご飯に寿司酢を混ぜたもの
  • 寿司酢…酢、砂糖、塩を適量混ぜたもの(市販のものでも可)

作り方

  1. 寿司飯の準備…ご飯が炊けたら、ご飯を扇いで冷ましながら、均等にすし酢を混ぜ合わせます。
  2. 具材の準備…具材は細長く切ります。事前に調理する必要のあるものは作っておきます。
  3. 海苔を置く…海苔を巻きすの上に置きます。寿司飯が手にくっつかないように、手を水で濡らすとよいでしょう。
  4. 寿司飯を広げる…海苔の上に寿司飯を均等に広げます。端から1センチほどは空けておくと巻きやすいです。
  5. 具材を並べる…切った具材を海苔の中央の縦一列にして並べます。
  6. 巻く…巻きすを使って、具材が中央に来るように巻きます。この時に巻きすで形を整えます。巻き終わりは軽く押さえて、海苔がしっかりくっ付くようにします。

ポイント

  • 具材は好みに合わせて自由に選びますが、一般的には、7種類の具材を使用します。
  • 海苔は乾燥していると巻きにくくなるので、乾燥していないことを確認してください。
  • 寿司飯は冷ましてから使うと巻きやすいです。
  • 恵方巻きは、1本丸ごとを丸かじりして食べるのが一般的ですが、切って食べる場合は、濡れた包丁を使って、6〜8等分に切ります。

以上が、簡単な恵方巻きの作り方や巻き方の一例です。

具材の選択や巻き方に工夫を加えることで、オリジナリティを出すことも可能です。

また、子供向けに小さめに作ったり、ベジタリアン用に野菜だけの恵方巻きを作ることもできますので、楽しみながら作りましょう。

恵方巻きの具材と意味

恵方巻き・具材

恵方巻きの具材は、地域や各家庭、販売店等によって異なりますが、一般的には「七福神」に由来した7種類の具材が使われます。

七福神(恵比寿、毘沙門、大黒、寿老、福禄寿、弁財、布袋)にちなむこと、つまり、幸運や繁栄を象徴する七福神の神々に関連づけることで、恵方巻きを食べる習慣が幸運を引き寄せ福をもたらすと考えられています。

この7種類の具材の代表的な一例が、次の通りです。

  • 穴子や鰻
  • 海老
  • かんぴょう
  • 椎茸
  • きゅうり
  • 卵焼き
  • 桜でんぶ

では、それぞれ具材に込められた意味を見てみましょう。

穴子や鰻

穴子や鰻(ウナギ)は、その長さから長寿や昇進を象徴しているとされ、しばしば甘く焼かれて使用されます。

海老

海老(えび)は、目が飛び出ている顔から「めでたい(目出たい)」という語呂合わせや、体の紅白の色合いから、お祝いの意味として用いられます。

また、腰が曲がったような形状から長寿という意味も持っていて、茹でてから使うのが一般的です。

かんぴょう

かんぴょうは、細長い形が長寿を表し、甘く煮て用いられます。

椎茸

椎茸は、昔から神への捧げ物として縁起が良いとされ、乾燥させたものを使用します。

きゅうり

きゅうりは「9つの利益」をもたらすとされ、切って使う巻き寿司には欠かせない食材です。

卵焼き

卵焼きは、卵の色を黄金に見立てて金運や財運を象徴し、多くの恵方巻きに用いられます。

桜でんぶ

桜でんぶは、ピンク色の鯛やタラから作られています。

特に「めでたい(めで鯛)」という語呂合わせもあり、縁起の良い食材とされています。

 

以上が「七福神」にちなんだ代表的な7種類の具材の一例です。

他にも、次のような食材が、恵方巻きの具材として用いられます。

  • 魚介類…マグロ、サーモン(鮭)、鯛、ツナ、イクラ、カニ、イカなど
  • 野菜…レタス、沢庵(大根の漬物)、しその葉、キャベツ、ほうれん草、人参など
  • 練り物…カニカマ(かに風味かまぼこ)、かまぼこ、竹輪など
  • その他…牛肉、チキン、アボカド、納豆、梅干しなど

以上ですが、あくまでも、恵方巻きの具材に特定の決まりはありません。

七福神にちなんで7種類と言いましたが、5種類でも10種類でも、お好みにより自由にアレンジしても全く問題ありません。

恵方巻きの具材の組み合わせは、各家庭や購入するお店によって異なり、多種多様なバリエーションを楽しむことができます。

恵方巻きの大きさ

恵方巻き大きさ

これまで、恵方巻きの具材について説明しましたが、一方、恵方巻きの大きさもポイントの一つです。

特に、恵方巻きの長さと太さは幸福や長寿、強い絆を意味するとも言われているので、通常の巻き寿司よりも一回り程度大きい場合が多いです。

具体的な大きさとしては、恵方巻きの長さの方は、通常、約20cm~30cmで作られ、この長さが、長寿や長い幸福を象徴するとされています。

また、恵方巻きの太さの方は、具材の種類を多く入れることもあり、比較的太く作られ、直径は約3cm~5cm程度で、この太さが、太い絆や豊かさを意味すると言われています。

こういった特別な大きさは、恵方巻きの伝統的な特徴の一つとなっています。

恵方巻きは、節分の日に恵方の方向を向いて、黙って一本丸ごと食べる習慣がありますが、これは運や良縁を断ち切らないといった意味が込められています。

恵方巻きとは?食べ方やルール、作り方、巻き方、具材、食べる日|まとめ

恵方巻きは、節分の日にその年の恵方を向いて食べる太巻き寿司で、日本の伝統的な行事です。

この恵方は毎年変わり、2024年は「東北東」です。

無言で一本丸ごと食べるのが一般的で、願い事を思いながら食べると願いが叶うとされています。

具材には、通常「七福神」にちなんだ7種類が使われ、縁起の良い食材が選ばれます。

恵方巻きは、節分の日の主に夕食時に食べられますが、時間帯は厳密には決まっておらず、家庭や地域によって異なります。

また、恵方巻きの作り方や具材は多種多様で、個々の好みや文化に合わせてアレンジされることが一般的です。

大きさも通常の巻き寿司より大きめで、長さや太さは幸福や長寿を象徴するとされています。